MESSAGE代表挨拶
「未来を創るこどもたちに」
私が人形劇団むすび座に入団して30年が経とうとしています。
世界では、パワーバランスの均衡が崩れ、資源や権益を求めての争いが絶えません。
インターネットで世界とつながれるようになり、デジタルツール・スマートフォンが急速に普及し、とうとう人工知能が現れました。
人間が考えなくても生きていける世の中がやってきています。それとともに真実を見極める力も必要となってきました。便利さの追求は果たして人類を正しく導くのでしょうか?
子どもたちを取り巻く社会も大きく変わりました。
家庭は核家族化し両親は共働き、学校PTAや子ども会の解体、大学の児童文化研究会・人形劇サークルの廃部、おやこ・子ども劇場の閉会など、子どもたちに関わる大人が減少しています。
人とのつながりが希薄になっているのは間違いないでしょう。生まれてくる生命は出会いにより変化します。子どもたちは人間と関わることで多くのことを学びます。
活き活きとした生活体験が人間を育てるのだと思います。
では人形劇には何ができるのか?
人形劇は「想像力を育む芸術」です。人形という表情の変わらないモノに心や気持ちや生命を感じることは大切な営みです。そこには想像力が働いているのです。
想像力は人を想い遣る心であり、自らの人生を切り開く力となります。想像力豊かな人間となり、明るく前向きに生きてほしいと思います。
子どもたちの未来は、世界の未来。
未来を創るこどもたちに、人形劇を通して人間が生きていく上で大切なことを伝えていきたい。自分を大切にし、人にやさしくできる大人に育ってほしい。
そんな想いを込めた人形劇をむすび座団員は創っています。是非、むすび座の人形劇を観ていただきたい。そして子どもたちに観せてあげてほしいと願っています。
入団希望者も大歓迎です。お気軽にご連絡くださいね!
人形劇団むすび座代表 大野正雄
大見出し
DIRECTOR演出作品
『ピノキオ』
(原作/Carlo Collodi)
『だってだってのおばあさん』
(作・絵/佐野洋子【フレーベル館刊】)
『アラビアンナイト~魔法のランプと明日のヒカリ~』
『めっきらもっきらどおんどん』
(作/長谷川摂子 画/ふりやなな【福音館書店刊】)
『ねずみのすもう』
『トッケビ‐鬼ヶ島と呼ばれた島‐』